王様の耳はロバの耳

2011年 01月 19日 ( 1 )




「アンナと過ごした4日間」


d0208967_932225.jpg


監督:イエジー・スコリモフスキ
出演:アルトゥール・ステランコ
ポーランド・フランス2008年

女性と付き合ったことがない中年男性が、向かいの看護婦の部屋を毎日覗き見しているうちに、だんだんエスカレートし、女性の部屋に入りこみ、女性が眠っている間に1日目は白衣を繕い、2日目はペニュキアを塗り、3日目はバラと指輪を贈り、4日目に時計を修理し返そうと侵入したときに逮捕されるという内容です。

またまた1回では内容が分からず、その上数年前のシーンが回想として何回も挿入されているので、話の筋が分からなくなって、また見直したりし、やっと筋が理解できたようなきがします。

とてつもなく要領の悪い臆病な中年男性の孤独ややるせなさを、最初から最後まで描き続け、最後には女性にシャットアウトされ物理的にも看護婦寮の前に壁を造られてしまう。救いのない映画でした。
d0208967_9312065.jpg

古い建物や町並みも重苦しく、カットの一コマ一コマやアコーデオンのたった3つの音が男の孤独を表現し、胸が締め付けられるようなつらさがあります。

祖母のオルゴールやアンナの部屋の壁に掛かっていた鳥や流れの音のでる写真も孤独や不安を埋めようとする小道具として上手に使われていました。

孤独な中年男が愛という妄想に取り付かれてストーカーしてしまったのか、アンアがレイプされているのを黙って見ていた罪悪感があったのか、自分も刑務所の中でレイプされ、同じ境遇であることで自分とアンナをシンクロさせてしまったのか、どう読み取ったらよいか分からないままですが、お金も名誉も捨て、1人の女性を愛し、幸せを願えることができたのは、男にとっての幸せだったのかな。
[PR]



by tomo3275 | 2011-01-19 09:44 | 映画 | Comments(0)

心の内に秘めたこと、こっそり買ったアイデア商品の性能、映画の感想などなど    
by tomo3275
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

最新のコメント

最新のトラックバック

ブログジャンル