王様の耳はロバの耳

カテゴリ:映画( 7 )




ヘルプ~心がつなぐストーリー

私の映画の涙のツボは2つあり、一つはホロコースト、もう一つはアメリカの人種差別。
今日見た映画は人種差別の映画でした。途中で用ができて全部は見ていないのですが、監督がここで泣かそうと思っただろう場面でまんまと泣いてしまいました。
自分個人ではどうにもならない不条理につらく切なく心が締め付けられます

個人ではどうにもならない事に、老いと死もあります。

仕事柄たくさんのお年寄りに会い、自分が老てゆく悲しさや不安を見てきました。
老いても充実して生きられる。今までの経験で若い人より知恵がある、だから老いても自信をもって生きよう・・・などえらい先生が言うけれど、それは詭弁です。

老いは情けなく寂しく、また怖いものと誰もが感じています。
少なくても私が調査に行く介護保険がそろそろ必要になってきたお年寄りたちです。

私は2年ぐらい前から髪を染めるのをやめました。めんどくさいのもあったけれど、老いを受け入れないことが老いを否定したり、老いを憎む気持ちから来ていると思ったからです。

今は中年の男の人があえて髪を染めないで、ダンディーにまたはちょい悪オヤジとして市民権を得ていますが、女の人はなかなかそうはいきません。
反対にだらしがないと非難されたり変な目で見らます。
「老いが嫌なもの」という概念は周りが作っていくのだと思います。

私のこれから行く道としても今のお年寄りには幸せな生活を送ってもらいたいと願っています。
それはお年寄りが安心できる社会です。

老て体力がなくなっても、忘れっぽくなっても、お金がなくても、病気になっても、家族がいなくなっても、それでも不安にならないような老後を私は送りたいです。


介護保険の改正でまた弱者の締め付けや切り捨てがひどくなりそうで、これからどうなるんだろうと不安です。
ただ、少しづつではあるけれど、お年寄りのこと、認知症のことについての社会の認識が変わりつつあることは確信しています。
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by tomo3275 | 2013-09-21 22:48 | 映画 | Comments(0)

毎日がアルツハイマー

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昨日 『東中野ポレポレ』という映画館で関口祐加監督の『毎日がアルツハイマー』という映画を見に行きました。
たまたまTVで宣伝しているのを見て、監督さんがおもしろいなーと思いすぐチェック。即行って来ました。

監督とアルツハイマー病のお母さんのドキュメント映画なので、ストーリは特にないのですが、毎日の生活に笑いあり、涙あり、アルツハイマー病がすごく身近に感じられます。

うちの母親も同じ病気なので主人公のひろこさんが母と重なって見え、上映中ずっと「おんなじ、おんなじ」とうなずいていました。

アルツハイマーは何も出来なくなり、意思疎通も出来ず、大変な病気、恥ずかしい病気と思われ勝ちですが、「記憶障害以外は普通の人間」ということを多くの人は分かっていません。

うちの母親もユーモアは天下一品、私なんかより面白いジョークを即答します。歌もいっぱい覚えています。その上すごい絵を描きます。母がデイサービスで描いたというパステル画の『きゅうり』は素晴らしかったです。病気になる前より上手なくらいです。

そしていつまでも母は母です。
子供(もうりっぱなおばちゃんですが・・・)のことを心配してくれます。ありがたいです。

アルツハイマーは進行性の病気です。治りません。でも認知症になっても安心にて暮らせる環境があれば、その人らしく暮らしていけるのです。

認知症の発症率は75歳以上では10人にひとり、85歳以上で4人に1人。95歳では2人に1人といわれています。長生きをすれば誰でも認知症になります。そのときに安心してボケられる社会を作りたい、そんな気持ちです。

この映画は子供や介護者、すべての人に見てもらいたい映画でした。
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by tomo3275 | 2012-07-18 07:12 | 映画 | Comments(0)

オーシャンズ

WOWWOWでめぼしい映画を録画して、時間のあるときに見ていますが、自宅ではどうも一気に見れず、集中できないことが多いです。しなくちゃならないことがたくさんあり、、途中で中座して家事をして、また続きを見るということがしょっちゅうです。

こんな見方をしていると、映画館で1時間半から2時間の映画を見るのがつらくなります。途中で体も頭も疲れてくるんですね。

うちの子供は自宅でもポップッコーンとコーラを用意して、映画館の雰囲気で一気に見るようですが、主婦には難しいことですね。
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最近オーシャンズを見ました。  とてもきれいな映像で、技術の進歩は本当にすごいですね。動物や魚が演技をしているようなカメラワークで、本当に撮影したのかしらと疑いたくなるようです。

すばらしい海の世界に魅了されていたら、途中から雲行きが怪しくなり、批判めいた日本のイルカ漁や中国のふかひれ漁の映像がはさまれ、とても不愉快な気分になりました。
すばらしい映像を見ているだけで、もっと自然を大切にしようという気持ちが誰でも沸きあがるでしょうに、残念です。
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by tomo3275 | 2011-03-01 18:23 | 映画 | Comments(0)

「アンナと過ごした4日間」


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監督:イエジー・スコリモフスキ
出演:アルトゥール・ステランコ
ポーランド・フランス2008年

女性と付き合ったことがない中年男性が、向かいの看護婦の部屋を毎日覗き見しているうちに、だんだんエスカレートし、女性の部屋に入りこみ、女性が眠っている間に1日目は白衣を繕い、2日目はペニュキアを塗り、3日目はバラと指輪を贈り、4日目に時計を修理し返そうと侵入したときに逮捕されるという内容です。

またまた1回では内容が分からず、その上数年前のシーンが回想として何回も挿入されているので、話の筋が分からなくなって、また見直したりし、やっと筋が理解できたようなきがします。

とてつもなく要領の悪い臆病な中年男性の孤独ややるせなさを、最初から最後まで描き続け、最後には女性にシャットアウトされ物理的にも看護婦寮の前に壁を造られてしまう。救いのない映画でした。
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古い建物や町並みも重苦しく、カットの一コマ一コマやアコーデオンのたった3つの音が男の孤独を表現し、胸が締め付けられるようなつらさがあります。

祖母のオルゴールやアンナの部屋の壁に掛かっていた鳥や流れの音のでる写真も孤独や不安を埋めようとする小道具として上手に使われていました。

孤独な中年男が愛という妄想に取り付かれてストーカーしてしまったのか、アンアがレイプされているのを黙って見ていた罪悪感があったのか、自分も刑務所の中でレイプされ、同じ境遇であることで自分とアンナをシンクロさせてしまったのか、どう読み取ったらよいか分からないままですが、お金も名誉も捨て、1人の女性を愛し、幸せを願えることができたのは、男にとっての幸せだったのかな。
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by tomo3275 | 2011-01-19 09:44 | 映画 | Comments(0)

「マイマイ新子と千年の魔法」

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最近映画を見ても1回でその良さが理解できず、何回も見直してやっと心の中に入っていくことが多くなりました。

理解力の低下で映画についていけないこともあるのですが、それより何より「この映画は何を言いたいんだろう」と構えて見てしまうので、無心に見て感じ取ることができなくなってきているようです。
年のせいなのか、最初から感受性が少ないのか、物を造る人にとっては恐ろしいことです。

「マイマイ新子と千年の魔法」 というアニメ映画を見ました。小説家・高樹のぶ子の自伝的小説を片渕須直が映像化したアニメ映画です。

昭和30年代の山口の子供たちのお話で、宮崎映画のトトロのようなノスタルジーを感じました。好奇心いっぱいの子供時代、おもちゃやゲームもほとんどなかった時代なので、外で遊ぶか空想に遊ぶことで毎日を過ごしていました。

小川や水溜りでダムを作っては勢いよくダムを決壊させて遊んだり、おんなじおんなじと懐かしく見ていました。昭和30年代はみんな貧乏で、物がない時代だったけれど、想像力があったよナーと懐かしくなりました。

主人公のヘアースタイルの乙女刈、自分も小さいころしていましたが、嫌で嫌でたまりませんでした。きっと長い髪にあこがれていたのでしょう。

子供たちの声や言葉に最初は少し違和感を感じました。、2回目に見たときはしっくり馴染みました。とても良い映画でした。
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by tomo3275 | 2011-01-17 07:59 | 映画 | Comments(0)

人生に乾杯!

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wowwowで「人生に乾杯!」というハンガリー映画を鑑賞しました。

81歳の男性と70歳の妻が主人公。年金福祉の現状に腹を立て、銀行強盗を始める。つましく暮らしていた年金暮らしの夫婦が大冒険を始めるが、警察に追われだんだん追い詰められていく。そして結末は・・・?という映画なのですが、最近老人が主人公でよくできた映画が多いと思います。というか、お年寄りの気持ちが分かるような年代になったのか・・・

クリントイーストウッドの「グラン・トリノ」も老人が主人公でとてもよい映画でした。内容は違いますが・・・。

老夫婦がだんだん警察に追い詰められにっちもさっちも行かなくなったとき、この映画はどんな幕引きをするのだろうとハラハラして見ていました。ボニー&クライドの老人版のような映画なので「あの結末はやめて」と祈るような気持ちでした。さて結末は・・・・・


仕事柄もあって「老い」についてよく考えます。体は衰えたくさんの病気を同時に抱え、死が目の前に迫っています。その現実を見たくないから、高齢になると認知症という病気が発症するようなメカニズムになっているのでは?とさえ思うことがあります。

人は「老い」を汚いもの、嫌なもの、怖いものと見ている人が多く、お年寄り自身もそう思っています。「自分は役に立たない」、「若い者にお世話になって」などの悲観的な言葉をよく聞きます。

私の親戚が最近不自然な亡くなり方をしたと聞いてとても悲しくなりました。子供を育て、一生懸命働き、家を建て、子供が結婚し、孫ができ、とそんなに裕福ではなかったけれど、人並みの幸せがあったはずです。

本人の気持ちは分かりませんが、人生の幕引きが自分で命を絶つしかないのではあまりに悲しすぎます。

人生の最大の望みは幸せになることだと思います。幸せに生きて幸せに死ぬ。これが私の理想です。

そのためには老いも死も受け入れたら楽なのにと思います。体が動かないのであれば、外の草花や自然の移り変わりを見て楽しんだり、音楽を聴いて感動したり、家族の笑顔を眺め幸せな気分になるなど、自分なりの楽しみを見つけられたら、それが幸せなのかなって・・・・小さな喜びも見逃さないで楽しめたら人生豊かになるのではと思います。
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by tomo3275 | 2010-12-12 18:15 | 映画 | Comments(0)

縞模様のパジャマの少年



最近「縞模様のパジャマの少年」を見ました。ホロコーストの映画ですが、展開や結末が今までのホロコーストものとは違いとても意外でした。「こんな終わり方でいいの?」とやりきれない気持ちになりました。

家族はお互いに根底では愛し合っているのに、それぞれがドイツやユダヤに対し異なった思想を持っているので、どうしても相容れないのです。ファシスト反対の祖母、しょうがないとあきらめる祖父、多分小さいときに軍服にあこがれて職業軍人になったが、行っていることには罪悪感を持っている父、分別がありやさしいが自分の気持ちを言えない母(現実から逃避したいと思っている)、善悪の判断がつかないうちに洗脳されてゆく未熟な姉、現実を全く知らない無垢で純粋な主人公の少年。

こうやって個人の性格を書き出していくと、ドイツ人のゆがんだ分別が作られていく過程が分かるような気がします。またその当時のドイツ人の気持ちを1つの家族に集約したのかも知れません。

お互いに異なった気持ちのまま誰かが誰かを変えることなく、平行線で物語は進みます。祖母はかたくなに息子に会いたがらず、祖父はおろおろし、父は職務をまっとうすべく、非情になろうとする、母はその場を去ろうとする。

その中で純粋といったらきれいな言葉ですが、状況をいつまでも把握しようとしない幼すぎる子供が消えてしまいました。
後押しをしたのが家庭教師の「一人の良いユダヤ人にあったとしたら、君は世界一の冒険家だ」という皮肉の言葉と父が国民に宣伝用に作った収容所の映画だったことにも作者の皮肉な狙いがあったのでしょう。

シャワー室の中にあの芋の皮をむいていた男が見えたので、何か奇跡が起こるのではと思いましたが、悲しそうなあきらめの顔をしただけで、結局変わりませんでした。
友情と冒険のために消えてしまった子供たちの命。最後まで自分たちが死んでしまうということを自覚していなかったことは幸福だったのでしょうか。


母親が号泣している場面は、子供を亡くした母親に感情移入し涙が出ました。しかしあのシャワーの場面では泣けませんでした。
なぜだろうと考えると、子供たちの中では戦争も人種差別も関係なく、最初から最後まで友情物語だったからです。こんな悲惨な状況の中で、普通に友情をはぐくみ、裏切り、裏切ったことに後悔し、仲直りする、と本当に自然な流れなのです。

子供の死によって、家族みんなが罰を受けます。本当のことを教えられなかった母親に、罪悪感を持ちながら非情な仕事をしている父親に、確かな思想も持たないうちに洗脳されていった姉に・・・・

でもあの時代、あの環境で、自分ならどうしていただろう。

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by tomo3275 | 2010-12-07 09:04 | 映画 | Comments(0)

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