王様の耳はロバの耳

カテゴリ:仕事( 5 )




ガン末期2号被保険者

最近ガン末期二号被保険者(治療の方法がなく、余命6ヶ月と宣告された方)の調査が多いです。年齢が近い方が多いので、調査の後はすごく落ち込みます。

自分もこの先10年生きれるか20年か分かりませんが、確実に死に向かっています。
告知された方、それも女性は比較的早く現実を受け入れているように感じます。

ガンの末期でも痛み止めが効いているうちは普通の生活を送れるし、家事などもできます。身の回りのことも自分でできてしまうので、介護度も低く出てしまう傾向にあります。
でもあるとき急に病状が急変し、症状が悪化して亡くなる方が多いのです。

私は仕事でたくさんのガン末期の方とお会いしているので、先の見えない家族の不安や、あるとき急に感じるであろう本人の悲しみが想像でき、どう対応していいのか分からなくなることがあります。

相手を不安にさせないように、事務的にさらっと調査して終わったら良いのか、不安のないように制度の説明をすればよかったのかとか、後になって悩みます。
立会いの方が不安を漏らすと「それは調査には関係ないのよ」と反対に気を使われることもありました。

私はその方たちに対して気の効いた言葉ひとつかけられません。しかし静かに死を受け入れた人たちに対して畏敬の念を感じずにはいられません。
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by tomo3275 | 2012-09-28 22:57 | 仕事 | Comments(0)

認知症ケア学会

9月24日と25日、横浜で認知症ケア学会が開催されました。

私は2年前認知症ケア専門士という資格を取りました。2005年にできた、まだ比較的新しい資格で、資格保持者も1万人ぐらいだったと思います。今はもう2万人近くいるそうで、認知症に関心のあるワーカーや医療関係者、家族が沢山いることに驚かされます。

初めてこの学会に参加しましたが、北海道や四国の方からの参加者もいて、私は近くてラッキー!!と浮かれてしまいました。

パシフィコ横浜という大きな施設での講演や展示だったのですが、まず風景に圧倒されました。(田舎者ですね)
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これはもよりの駅からの風景です。

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パシフィコ横浜国立大ホール
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近くの風景

日本とは思えませんね。

3つのい施設では同時にシンポジウムや講演会が開催されていて、聴講したい講演が重なったりして残念ながら聞き逃したものも有りましたが、認知症の最先端の薬や対応方法、考え方を学ばせていただき、熱い気持ちがまだ続いています。
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by tomo3275 | 2011-09-30 07:21 | 仕事 | Comments(0)

認知症ケア学会関東甲信越地域大会

昨日行ってきました。場所は竹橋のそばの日本教育会館。このところ何回も都内に出かけているので疲れ気味。都内は遠いです。

おととし資格を取って、初めて大会に参加しました。資格を取った当初は、参考書、問題集、受験料と、購入させておいて、いざ資格をとっても単位を取らなければ更新できず、単位を取るには大会や研修に参加しなければならない。その上参加費も馬鹿にならない。
給料の安い介護職からスキルアップの名目で搾れるだけ搾り取ろうという団体と思っていました。今でもそう思っていますが。

しかし、介護の世界、特に認知症への理解は、介護の世界に入ってから今日までの間、恐ろしく変わってきました。

私の母が認知症と疑われていたとき(数年前)ですが、認知症、特にアルツハイマー型の認知症は発症率もそんなに多くなく、初期なら直る病気と言われていたときもありました。希望的な気持ちで医者が執筆した希望的な書物を読み、父にも教えました。

しかしここ数年の認知症の認識や研究により、アルツハイマーは一度発病したら直らないと言うことが現在の常識になりました。進行を止める薬はありますが、数年で効かなくなります。私の父は最初は認知症を受け入れず、(本当はわかっていたけれど、認めたくなかったんだと思います)なかなか母を病院に連れて行こうとしませんでした。今はお薬を処方されて、デイサービスにも通っています。父も対応になれてきたようです。

仕事で介護保険の調査員をしていますが、家族からアルツハイマー型と思われる認知症のお年よりのお話を聞くと、やはり症状が教科書どおりなのです。
アルツハイマーの人にとっては、物忘れではなく記憶が抜け落ちた状態にあるのです。だから抜け落ちたところを補填するんですね。人のせいにしたり、お話をごまかしたり。
抜け落ちているのに「忘れた」といわれて家族から怒られるのは、本人にとってはとても理不尽な事でしょう。それと同時に本当に不安なことでしょう。

認知症は高齢になればなるほど発症率が上がります。85歳では4人に一人、95歳以上では2人に1人と言われているようです。今女性の平均寿命が 86歳なので、ほとんどの人が認知症を発病することになります。

認知症になっても安心して暮らせる地域社会、環境を作る義務があると思いました。
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by tomo3275 | 2011-06-18 08:03 | 仕事 | Comments(0)

お別れの日

お別れの日が近づいているお宅に伺うことが多いのですが、いつも早くその場を逃げ出したい気持ちになります。
残された貴重な時間と力を全部自分のことだけに使っていただきたいのに、つまらない調査のためにその時間を割いて、無駄な気を使わせてしまうのがとても申し訳ない気持ちです。
ほとんどを家族に聞き取るのですが、家族も淡々と介護の状態をお話してくださいますが、複雑な気持ちでしょう。何も言ってあげられない無力さを感じ落ち込みます。

動くのもつらいでしょうに、それでも助けを借りないでゆっくり着替えたり身だしなみを整えたり、自分のことを行っている、もっと助けを求めたら良いのに、と家族の方からお聞きすることが多いです。
そばで見ているご家族にとっては、つらく歯がゆいことでしょう。でも本人にとっては、自分のことができなくなる時はお別れの日だと分かっているのだと思います。

ご家族に見守られ、お互いに遠慮しあったり、心配しあったりしながら、それでもゆっくりお別れできるのは幸せなことだと思いました。
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by tomo3275 | 2011-03-11 08:12 | 仕事 | Comments(0)

ターミナルケア

仕事柄癌末期の患者や家族の話を聞く機会が最近増えています。

40歳以上の人が介護保険の適用者となる場合、特定の疾病がなければ適用にならないのですが、ガン末期(治療がもうできないと判断された人)が特定疾病となっているために、50代の申請者が増えているのが現状です。

今医療では、治療の必要のない人はどんどん自宅に帰すような仕組みになっているため、末期がんの患者の介護保険の調査が数年前に比べてとても増えています。
しかし、自宅に帰っても介護保険ではベッドのレンタルか訪問入浴ぐらいしか対応できず、在宅で看取りを援助してくれる医者も不足しています。
何も知らないで在宅に帰ってきた家族の不安は計り知れません。

お年寄りの癌患者は自宅に帰りたいと希望し、家族が仕事などで自宅では看れないので入院を継続したいというケースも多いのですが、若い方は一概には自宅に帰りたい人ばかりではないということを知りました。
自分の病状を受け入れられず、病気が直ってまた社会復帰できると希望を持ち続け、入院を継続する人もいるのです。誰でも死を受け入れたくはないと思います。一縷の望みを捨てたくないでしょう。

しかし末期の人にとっては、少しの時間も大切なのです。家族にとっても本人にとっても・・・。

話を聞くしかできない自分にとっては、いい時間をすごせますようにと祈るしかできません。
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by tomo3275 | 2010-12-27 20:59 | 仕事 | Comments(0)

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